2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東大駒場カルチャーレポート2017 受講生の報告内容概観

さて、六年前の2011年度の同様の授業で印象に残ったのは次の三点である。 一、学生が専門を選ぶ際にサブカルチャーが果たす作用 二、「女オタク」あるいは「腐女子」の耽溺(頽廃)の諸形式とその心理 三、SNSの利便性とその効力 一については、2011年度は、…

東大駒場カルチャーレポート2017 授業開講の動機

1962年に生まれ、60年代から70年代の特撮作品やアニメ、マンガにどっぷり浸かって子供時代を過ごした私は、大学で教え、子の親になっても、当時の作品群に対して、言いようのない感覚を持っていた。そのことを鮮明に意識させられたのは、初め1993年にNHK総合…

東大駒場カルチャーレポート2017 授業開講まで 

以下、2017年度に「比較文化論」を開講するまでのことを少し。 今から8年前の2009年度、東大教養学部・教養学科に比較日本文化論(通称「比日」)コースがあった時、今は現代思想コースの開講科目になっている「現代文化構造論基礎」を担当したことがあった…

東大駒場カルチャーレポート2017 目次

目次は以下の通り。 (1)高野とうふ 2.5次元俳優と観客―登竜門としての2.5次元 舞台の仕組み― ・・・・・7 (2)藤村明日香 インターネット空間におけるファン活動 ~静画・文章以外に関する記述・分析・考察~ ・・45 (3)S. K. ボーカロイドブームに…

東大駒場カルチャーレポート2017

東京大学教養学部2017年度のAセメスター(秋冬学期)の「比較文化論」で、学生達に、自分の文化体験をプレゼンしてもらい、討議する授業を行なった。 1月末締切で提出してもらったレポートが力作ぞろいで、とてもおもしろい。 内輪だけで読むのは惜しいので…